フッ素の役割

『フッ素』が歯にいいということをよく耳にすると思います。
実際に当院でもフッ素塗布をおすすめをしておりますが、何がいいのかと疑問に思うことはないでしょうか?
今回はフッ素の役割や効果、使用方法をご案内します。

フッ素とは自然元素のひとつで、自然界にありふれているものです。
フッ素は毎日の食事を通して体内に摂取されている必須栄養素の一つでもあり、歯質を強化する
効果が高いことから、世界各国で虫歯予防に利用されています。

フッ素の虫歯予防効果として3つ挙げられます。
①歯の質を強くする
 歯の表面にフッ素が取り込まれると歯が丈夫になり、虫歯菌が出す酸に対して強くなります。
②歯の再石灰化を促進する
 唾液の行う再石灰化を促進し、虫歯菌の出す酸により溶かされた歯の表面を修復する働きを促進します。
③虫歯菌の働きを抑える
 虫歯菌の働きを抑制し、酸を作る量を抑え、また糖の取り込みを抑え、プラーク(歯垢)を作るのを防ぎます。

フッ素が口腔内の健康にとても良い要素だということがお分かりいただいたと思います。

フッ素は普段の生活から取り入れることができますが、歯の健康の為には【歯磨き粉(歯磨剤)】、
もしくは歯科医師・歯科衛生士の指導の下、塗布することがよいといわれます。

フッ素塗布は乳歯や永久歯が生えたころの虫歯予防にも効果的です。フッ素塗布はうがいの必要がないため予防として
2歳時くらいから応用できます。当院では特に小児歯科中心に、定期健診で虫歯もなくお掃除状況に問題ない場合、
最後の治療時にフッ素塗布をご希望の方に行っております。(フッ素塗布は自由診療となっております)

フッ素について豆知識!!!!
一般的に歯磨き粉(歯磨剤)に配合されているフッ素の上限は1450ppmFと決まっています。
しかし歯科医院で歯科医師、歯科衛生士が行うフッ素塗布は約9000ppmとなり、
市販の歯磨剤の6倍になります。
そのため期間は3~4か月前後開ける必要がありますが、効果的にフッ素を塗布し、またお掃除指導を受けながら
歯の健康を守るために歯科が大切かお分かりいただけたかと思います。

次回フッ素にちなんで、フッ素と初期虫歯や2次虫歯との関係もご説明できたらと思います。

フッ素に関してはもちろんのこと、歯科検診やお掃除のやり方、歯の健康を守るために質問や治療をご希望の方は
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